怪しい?稼げる?ネットワークビジネスの仕組みと2大企業をわかりやすく解説!

怪しい?稼げる?ネットワークビジネスの仕組みと2大企業をわかりやすく解説! MLMの基礎知識

ネットワークビジネスと聞くと、どんなイメージを思い浮かべますか?「怪しい」「すぐ稼げる」「友達を失う」など、さまざまな意見が飛び交うこのビジネスモデル。実際のところはどうなのでしょうか?

この記事では、ネットワークビジネスの仕組みや法律的なポイント、代表的な企業として知られるアムウェイとニュースキンの実態について、初心者にもわかりやすく解説します。これから始めようと思っている方や、興味はあるけど不安という方は、ぜひ最後までご覧ください。

ネットワークビジネスって何?基本的な仕組みをわかりやすく解説

ネットワークビジネスの定義とは

ネットワークビジネスとは、正式には「マルチレベルマーケティング(MLM)」と呼ばれる販売手法です。これは、販売員(ディストリビューター)が商品を直接販売しながら、新しい販売員を紹介していくことで報酬が得られる仕組みになっています。単純に商品を売るだけでなく、自分の下に組織を作ることで、その組織が売り上げた分の一部も報酬として受け取れるため、「ネットワーク=組織」の構築が重要なポイントとなります。

このような仕組みにより、うまくいけば自分が直接働かなくても、下の組織が売り上げを上げることで収入が生まれる「権利収入」として紹介されることが多いです。ただし、実際には組織作りや商品販売が容易ではなく、成功するには多くの努力と時間が必要です。

日本国内でも法律により「連鎖販売取引」として定義され、一定のルールのもとで活動する必要があります。つまり、正しい手続きを踏めば合法ですが、違法な勧誘や誇大広告などが問題視されるケースもあり、注意が必要です。

ネットワークビジネスは「怪しい」と感じる人も多いかもしれませんが、それは誤った情報や悪質な業者によるトラブルが多かった背景もあります。正しく理解することで、良い面と悪い面を冷静に見極められるようになります。

ネズミ講との違いって?

ネットワークビジネスと混同されやすいのが「ネズミ講」です。しかし、この2つは法律的にも大きく異なります。ネズミ講は正式には「無限連鎖講」といい、金銭の授受のみを目的とした仕組みで、商品やサービスの提供が一切なく、勧誘だけで成り立っています。そのため、法律で明確に禁止されています。

一方、ネットワークビジネスは商品やサービスの販売が前提であり、そこに報酬が発生します。つまり、商品を買ってくれる人や実際に使ってくれる人がいることが基本です。この「実態のある商品・サービス」があるかどうかが大きな違いとなります。

ただし、ネットワークビジネスの中にも、実際には商品よりも「人を勧誘すること」が主目的になっているケースもあり、その場合は法律的にも問題がある可能性があります。勧誘を受けた場合には、「その会社にどんな商品があるのか」「本当に売れているのか」をしっかり確認することが大切です。

「ネズミ講と何が違うの?」と聞かれた時には、「商品があるかどうか」が1つの判断材料になると覚えておきましょう。

収入の仕組みと成り立ち

ネットワークビジネスの収入は、大きく分けて「直接販売の利益」と「紹介による報酬」の2種類があります。まず、直接販売では、会社が提示する卸価格で商品を仕入れて、それを一般価格で販売し、その差額が利益になります。これは一般的な販売ビジネスと同じです。

そして、ネットワークビジネスの最大の特徴が「紹介制度」です。自分が新たに会員を紹介すると、その人が売り上げた分の一部が自分にも報酬として入ります。さらに、紹介された人がまた別の人を紹介すれば、そこからも報酬が発生します。こうして階層構造ができていき、上にいる人が下の組織からの売上の一部を得られる仕組みとなります。

報酬プランにはさまざまな形式があり、「バイナリー型」「ユニレベル型」「ブレイクアウェイ型」などが存在します。プランによってはバランスよく組織を構築しないと報酬が最大化されなかったり、一定の条件を満たさないとボーナスがもらえないなど、複雑な仕組みになっている場合もあります。

最初に聞いた時には「夢のような話」に感じることもありますが、実際には収入を得るためには継続的な活動が必要で、単純なものではありません。現実的な視点を持つことが大切です。

勧誘の方法とマーケティング戦略

ネットワークビジネスでは「口コミ」をベースにした販売方法が基本です。つまり、広告を大々的に打つのではなく、知人や友人、家族などに商品を紹介し、良さを伝えることで販売や勧誘を行います。

最近ではSNSの活用も盛んで、InstagramやLINE、YouTubeなどで商品紹介をするケースが増えています。たとえば「美容アイテムを試してみた!」といった投稿を通じて商品に興味を持ってもらい、DMなどで個別に勧誘するスタイルが主流です。

このような「ナチュラルな紹介」の形をとることで、強引な勧誘だと思われないように工夫されています。ただし、中にはセミナーやイベントに誘って、実質的には勧誘目的だったというケースもあり、トラブルになることもあります。

マーケティング戦略としては、「商品力」と「人間関係」が鍵です。商品が本当に良いものであれば自然に口コミは広がりますし、信頼関係があれば勧誘もスムーズです。逆に、商品が微妙だったり、信頼のない人からの誘いは断られることが多く、うまくいきません。

成功するためには、「押し売り」ではなく「共感」を得るスタイルを心がけることが重要です。

ネットワークビジネスのメリットとデメリット

ネットワークビジネスには良い面もあれば、注意すべき面もあります。

メリット

  • 初期投資が比較的少なく始められる

  • 学歴や職歴に関係なくチャンスがある

  • 成功すれば不労所得のような収入も可能

  • 自己成長やコミュニケーション力が高まる

  • 働く時間や場所を自分で選べる自由さがある

デメリット

  • 簡単に成功できるわけではない

  • 勧誘により人間関係が壊れることもある

  • トラブルに巻き込まれる可能性がある

  • 実際には稼げない人が大半という現実

  • 法律や規約に注意しなければならない

このように、ネットワークビジネスには夢もある一方で、冷静にリスクを見極めることも必要です。特に、「必ず成功する」「誰でも稼げる」といった甘い言葉には注意しましょう。

代表的なネットワークビジネス1:アムウェイの仕組みと実態

アムウェイってどんな会社?

アムウェイ(Amway)は1959年にアメリカで設立されたネットワークビジネスの草分け的な存在です。正式には「アメリカン・ウェイ」の略で、世界100か国以上に展開しており、日本でも1979年に進出しました。長い歴史と世界的な規模を持つことから、「信頼できるネットワークビジネス企業」として知られることもあります。

アムウェイの特徴は、会員(ディストリビューター)が家庭用品や健康食品、美容アイテムなどを自分で使いながら、その良さを周囲に紹介し、購入・登録につなげるというモデルです。販売の自由度が高く、店舗を持たずにビジネスができる点も魅力の一つ。

また、教育体制が整っており、成功したディストリビューターによるセミナーや勉強会が頻繁に行われています。ただし、それらが「宗教的」「洗脳的」と批判されることもあり、参加には注意が必要です。

日本国内でも知名度が高く、「アムウェイ」と聞いてすぐにネットワークビジネスを連想する人も多いでしょう。その一方で、過去には勧誘トラブルや迷惑行為などでニュースになることもあり、良くも悪くも注目される存在となっています。

商品の種類と価格帯

アムウェイが扱っている商品は非常に多岐にわたります。主なカテゴリーは以下の通りです。

カテゴリー 主な商品例 価格帯の例(目安)
健康食品 サプリメント、プロテイン、青汁など 3,000円〜12,000円程度
美容・スキンケア クレンジング、化粧水、美容液、ファンデーション 4,000円〜20,000円程度
家庭用品 浄水器、空気清浄機、洗剤など 5,000円〜150,000円超
食品 インスタントスープ、プロテインバーなど 2,000円〜6,000円程度

一般のスーパーやドラッグストアで売られている商品と比べてやや高めの設定になっており、その分「高品質」「環境に配慮」といった付加価値が訴求されています。

ただし、価格の高さに対する不満や「本当にその価値があるのか?」という声も多く、消費者の立場からは慎重に選ぶ必要があります。また、会員になることで割引価格で購入できる仕組みもありますが、一定額以上の購入が条件になるケースもあります。

会員制度と報酬の仕組み

アムウェイの会員制度は「ディストリビューター」と呼ばれる仕組みで、誰でも簡単に登録することができます。入会時には登録料が必要で、年会費制となっています(年額約3,000円〜)。

収入の仕組みはシンプルに見えて実は複雑で、以下の要素が組み合わさっています。

  • 小売利益:商品を仕入れて販売することで生まれる差額

  • ボーナス制度:月間の売上やグループの売上に応じた報酬

  • タイトル報酬:一定条件を満たすと昇格し、追加報酬を受け取れる

  • インセンティブ旅行や特典:成績上位者には海外旅行や報奨も

報酬は「PV(ポイントバリュー)」と呼ばれる独自のポイントで計算され、組織が大きくなるほど収入も増える設計になっています。ただし、報酬を得るには「毎月一定額の自己購入」が必要なケースもあり、「買わなければ報酬が得られない」といった問題点も指摘されています。

また、上位にいる一部の人が大きく稼いでいる一方で、ほとんどの人はわずかな収入か、赤字で終わっているというのが現実です。

よくある誤解と真実

アムウェイには多くの誤解がつきまとっています。たとえば、「アムウェイは違法だ」「ネズミ講だ」といった声もありますが、これは正確ではありません。アムウェイは法律に則った「連鎖販売取引」として正式に登録されており、商品販売が伴うビジネスモデルです。

ただし、問題となるのは会員自身の勧誘方法です。強引な勧誘や虚偽の説明、宗教まがいのセミナーなどが問題視され、「アムウェイ=怪しい」と思われてしまう原因となっています。実際に、消費者庁から行政指導を受けたこともあり、企業としての取り組みが問われている部分でもあります。

また、「商品を買えば稼げる」という誤解もありますが、実際には自分で販売しない限り利益は生まれません。商品を買い続けるだけでは赤字になってしまう可能性もあるため、冷静な判断が求められます。

アムウェイに関する口コミや評判

アムウェイに関する口コミはネット上に多数あります。ポジティブな意見としては、

  • 「商品は本当に品質が高くてリピートしている」

  • 「健康食品のおかげで体調が良くなった」

  • 「自己成長につながった」

といった声があります。

一方でネガティブな意見としては、

  • 「友達を失った」

  • 「最初は無料だと言われたのに、お金がかかった」

  • 「会員のノリが合わなかった」

など、勧誘や人間関係のトラブルに関するものが目立ちます。

どんなビジネスにも良い面と悪い面がありますが、ネットワークビジネスは特に「人との関わり」が収入に直結するため、トラブルになりやすいのも事実です。口コミを鵜呑みにせず、自分の目で確かめる姿勢が大切です。

代表的なネットワークビジネス2:ニュースキンの実態と評価

ニュースキンとは?歴史と特徴

ニュースキン(Nu Skin)は1984年にアメリカ・ユタ州で設立されたネットワークビジネス企業です。「より良い自分を目指す人のために」というビジョンのもと、アンチエイジングやスキンケアに特化した商品を中心に展開しています。日本には1993年に進出し、20年以上にわたって活動を続けています。

特徴的なのは、科学的根拠に基づいた商品の開発と、高級志向のブランディングです。特にエイジングケアに関する商品には力を入れており、肌年齢測定やDNAレベルでのアプローチを取り入れた製品が話題になっています。また、社会貢献活動にも積極的で、発展途上国の子どもたちへの支援プログラム「フォース・フォー・グッド」なども展開しています。

一方で、ネットワークビジネス特有の勧誘スタイルや、商品の価格帯に関する批判もあります。「高すぎる」「押し売りされた」などのネガティブな口コミもあるため、企業の理念と現場のギャップには注意が必要です。

主力商品と価格帯

ニュースキンの商品は、「美容」「健康」「スキンケア」を中心に幅広く展開されています。特に人気のある商品カテゴリーは以下の通りです。

カテゴリー 主な商品名 価格帯の例(目安)
スキンケア ルミスパ(洗顔デバイス)、美容液など 15,000円〜40,000円程度
健康食品 ライフパック、マリンオメガなど 6,000円〜12,000円程度
美容機器 ガルバニック スパ、フェイシャル機器 20,000円〜60,000円程度
日用品 歯磨き粉、ボディソープ、シャンプーなど 1,000円〜5,000円程度

特にルミスパというスキンケアデバイスは、SNSや美容インフルエンサーの間で広まりました。ただし、一般的なスキンケア商品と比べて価格が高いため、「継続するのが大変」「効果の割に高い」と感じる人もいます。

また、会員価格と一般価格に差があるため、「安く買いたいなら登録が必要」という流れで勧誘されることもあります。これが「販売目的か勧誘目的か分からない」と思われる原因にもなっているのです。

ニュースキンの報酬プランの仕組み

ニュースキンの報酬体系は「マルチレベルマーケティング(MLM)」としては一般的な構造をとっていますが、やや複雑です。主な収入の種類は以下の通りです。

  • 小売利益:商品の仕入れ価格と販売価格の差額で利益を得る

  • ボーナス:自分や紹介したメンバーの売上に応じたボーナス

  • リーダーシップ報酬:組織が一定の条件を満たすと追加報酬が得られる

  • タイトル昇格制度:実績によりタイトルが上がり、報酬も増加する

  • インセンティブ:海外旅行や特別イベントの招待など

特に力を入れているのが「ビジネスビルダー」と呼ばれる制度で、積極的に組織を広げていく人に対して多くの報酬が与えられるよう設計されています。しかし、報酬を得るには毎月の購入ノルマが存在し、売上を維持しなければランクが下がることもあります。

この仕組みは「やればやるほど稼げる」と感じる人もいれば、「ノルマに追われて買いすぎてしまう」という人もいて、良し悪しがあります。

勧誘方法とSNSの使い方

ニュースキンの大きな特徴のひとつが、SNSを使った集客・勧誘です。特にInstagramやTikTokなどのプラットフォームで、美容好きな若者を中心に広まりました。キレイなビフォーアフター写真や「人生変わった」といった投稿に惹かれてDMを送ると、そこから商品紹介やビジネスの話に発展するパターンが多いです。

典型的な勧誘の流れとしては:

  1. SNSで自然な美容系投稿

  2. 興味を持ったフォロワーにDM

  3. オンライン通話やカフェで説明会

  4. 商品購入やビジネス登録の提案

このように、営業色を感じさせずに接近する方法がよく用いられています。ただし、実際には「フォローしただけで勧誘された」「会うと話が違った」といったトラブルも少なくありません。

SNSを使った勧誘は、見せ方がうまければ成功しやすい一方で、信頼を失いやすい手法でもあります。表面的な華やかさだけでなく、誠実さや説明の丁寧さも求められるのです。

参加する前に知っておきたいポイント

ニュースキンに限らず、ネットワークビジネスに参加する前にチェックすべきポイントがあります。

  • 月額費用の確認:商品購入ノルマや登録料は必ず確認する

  • 報酬の仕組みの理解:何をすればいくら稼げるかを理解する

  • 組織の方針や雰囲気:強引なノルマや上下関係がないか

  • 本業や学業とのバランス:時間やお金の負担が生活に影響しないか

  • 退会の方法と条件:辞めたいときにスムーズに辞められるか

特に「気軽に始められるよ」「損はしない」といった甘い言葉には注意が必要です。しっかりと自分で情報を調べ、冷静に判断しましょう。

ネットワークビジネスを始める前に確認すべきポイント

法的な問題やトラブル例

ネットワークビジネスを始める前に、まず確認しておきたいのが「法的な問題がないかどうか」です。日本ではネットワークビジネスは「連鎖販売取引」として、特定商取引法によってしっかりと規制されています。つまり、法律に則って正しく運営されているものであれば違法ではありません。

しかし、実際には法令違反をしてしまうケースも少なくありません。たとえば、

  • 勧誘時に本当の目的(ビジネスや会員登録)を隠す

  • 商品や収入について誇張・嘘の説明をする

  • クーリングオフの説明をしない・拒否する

  • 強引な引き止めや人間関係の圧力をかける

こういった行為はすべて違法となる可能性があり、消費者庁や国民生活センターにも相談が寄せられています。

また、SNSを通じた「ステルスマーケティング」や「アフィリエイト的勧誘」なども問題になりつつあります。自分が知らないうちに法律を犯してしまうリスクもあるため、参加前には必ず契約内容や法的ガイドラインを確認しましょう。

トラブルに巻き込まれないためには、「怪しいな」と思ったらすぐに身を引く勇気も必要です。

初期費用とランニングコストの実態

ネットワークビジネスを始めるとき、多くの人が気になるのが「お金のこと」です。初期費用や毎月のコストについてしっかり把握しておかないと、あとで後悔することになりかねません。

まず、初期費用としては以下のようなものがかかることが一般的です。

  • 登録料(例:3,000円〜10,000円)

  • 初回商品購入(例:1万円〜10万円以上)

  • セミナー参加費、教材費、ツール代など

さらに、継続して活動するには毎月のランニングコストも発生します。

  • 自己消費用の商品購入(例:月1〜3万円)

  • 勧誘・営業活動の交通費や飲食代

  • SNS広告や集客ツールの利用料

特に「月に◯万円分買わないと報酬が入らない」といった条件がある場合、実質的に赤字で活動を続けている人も多いのが現実です。

最初に「ほぼお金はかからないよ」と言われても、実際にはさまざまな名目で支出が増えることもあります。自分の生活費や収入とのバランスをよく考えて判断しましょう。

継続するにはどれだけの努力が必要?

ネットワークビジネスは「楽して稼げるビジネス」ではありません。むしろ、継続して収入を得ようとするとかなりの努力が求められます。

以下は、よくある実際の活動内容です。

  • SNSで毎日投稿して集客

  • 興味を持った人にDM対応・フォローアップ

  • オンラインや対面での説明会

  • 商品の勉強・体験談作り

  • メンバーのサポート・チーム会議への参加

これらを「毎日継続する」必要があります。さらに、一定の成果が出るまでに数ヶ月〜1年以上かかる人も多く、モチベーションの維持も大変です。

また、断られることも多く、メンタル的な負担が大きいのも事実です。人によっては「自分には向いていない」と感じることもあるでしょう。

継続的に努力できる人、自分で考えて行動できる人には向いていますが、そうでない場合は厳しい道のりになることを理解しておく必要があります。

周囲との人間関係への影響

ネットワークビジネスを始めると、避けて通れないのが人間関係の変化です。

「このビジネスいいから紹介したい!」という気持ちで友人や家族に勧めたとしても、相手はどう感じるかわかりません。

  • 「お金目当てで連絡してきたの?」と誤解される

  • 断りづらくて気まずくなる

  • 勧誘に疲れて疎遠になる

  • 学生時代の友人グループを失った

こうしたケースは実際によくあります。たとえ商品が本当に良くても、「売り込まれている」と感じると相手は距離を取ろうとします。

また、ビジネスに熱中しすぎて、「共通の話題がなくなった」「価値観が合わなくなった」と感じさせてしまうことも。

ネットワークビジネスは「人脈が大切」と言われますが、逆に言えば人脈を失うリスクもあるということです。人との関係を大事にしたい方ほど、冷静にバランスを取る必要があります。

本当に稼げる人はどれくらい?統計で見る現実

ネットワークビジネスの勧誘でよく聞くフレーズに「◯ヶ月で月収◯万円達成!」というものがあります。しかし、実際にどれくらいの人がそれを実現できているのでしょうか?

日本アムウェイが公開しているデータ(2022年)をもとにすると、以下のような収入分布になっています。

年間報酬額 全体に占める割合
収入なし〜数千円 約50〜60%
年収10万円未満 約20〜25%
年収100万円以上 約1〜2%
年収1,000万円超え 0.1%未満

このように、大多数の人がほとんど収入を得られていないという現実があります。

また、報酬を得ている人も、そこに至るまでに何年もかけて努力し、セミナーや商品購入に多くの自己投資をしているケースがほとんどです。

「すぐに稼げる」「誰でも成功できる」といった言葉を信じる前に、客観的なデータを見て現実を理解することが大切です。

ネットワークビジネスに関するよくある質問と誤解

「誰でも簡単に稼げる」は本当?

ネットワークビジネスを紹介されるときによく聞く言葉が、「誰でも簡単に稼げる」「やればすぐに結果が出る」というものです。しかし、これは半分以上が誤解だと言ってよいでしょう。

確かにネットワークビジネスには、学歴や職歴に関係なくスタートできるメリットがあります。また、成功している人が存在するのも事実です。ただし、成功している人たちは長年の努力や失敗を積み重ねてきた結果であり、「誰でもすぐに」というわけではありません。

むしろ現実には、時間をかけて継続的に活動しても収益につながらない人が多く存在します。ネットワークビジネスは「楽して稼げる」ように見えて、実際には人間関係・販売力・情報発信力などさまざまなスキルが必要です。

ビジネスとして取り組む意識がなければ、報酬はほぼゼロになることも。甘い言葉に惑わされず、現実的な視点を持つことが大切です。

勧誘って違法にならないの?

ネットワークビジネスそのものは合法ですが、勧誘のやり方によっては違法になることがあります。

特定商取引法では、連鎖販売取引(ネットワークビジネス)における勧誘には厳しいルールがあります。たとえば、以下のような行為は違法です。

  • 勧誘目的を隠して誘い出す(例:「ただの食事」と言っておいて実際は勧誘)

  • 嘘や誇大な表現を使う(例:「誰でも月100万円稼げる」など)

  • クーリングオフの説明をしない・妨げる

  • 無理やり契約を迫る、威圧的な態度を取る

違反行為があった場合は、行政指導や業務停止命令が出されることもあります。また、トラブルになれば民事訴訟になることもあり、勧誘する側にもリスクがあるということを理解しておく必要があります。

正しい方法で勧誘するためには、まず自分自身が法律を学ぶことが重要です。

辞めたい時はどうする?

ネットワークビジネスを始めたものの、「思ったのと違った」「人間関係がつらい」「時間が取れない」などの理由で辞めたくなることもあります。そんな時、スムーズに辞められるかどうかは気になるポイントですよね。

基本的には、会員登録をした会社に対して退会手続きをすれば辞めることができます。多くの企業では「会員ページ」や「カスタマーサポート」から手続きが可能です。ただし、以下のような注意点もあります。

  • 登録料や年会費の返金がないケースが多い

  • クーリングオフ期間(契約から8日以内)であれば返品・返金が可能

  • 商品をまとめて買っていた場合、未使用品のみ返品できることが多い

  • 勧誘した下の会員へのフォローは基本的に切れる

また、辞める際に「やめないで」と引き止められることもありますが、無理に続ける必要はありません。精神的な負担を感じている場合は、はっきりと断ることも自分を守る手段になります。

本業との両立は可能?

ネットワークビジネスは「副業としてできる」「空いた時間でできる」と紹介されることが多いですが、実際に本業と両立できるかどうかは人によって異なります。

本業との両立が可能なケース:

  • SNSで効率的に集客できている

  • 時間管理が得意で、スケジュールを自分でコントロールできる

  • 商品の知識や勧誘の経験が豊富

一方、両立が難しくなるケース:

  • 商品やビジネスの勉強に時間がかかりすぎる

  • 勧誘のために週末がつぶれる

  • 本業での疲れでモチベーションが続かない

特に本業が忙しい会社員や学生にとっては、ネットワークビジネスが「もうひとつの仕事」になる可能性があり、想像以上に負担が大きくなることもあります。

副業として始める場合でも、「時間の投資が必要であること」「精神的なプレッシャーがあること」はしっかり理解しておくべきです。

家族や友人を巻き込むリスクとは

ネットワークビジネスに取り組む中で、最も繊細で重要なテーマが「人間関係」です。特に身近な家族や友人に勧誘することには大きなリスクが伴います。

よくあるトラブル例:

  • 勧誘をきっかけに疎遠になった

  • 買ってくれたけど関係がギクシャクした

  • お金に関するトラブルになった

  • 本人は良かれと思っていたのに、相手には不快に映った

ネットワークビジネスでは、「信頼関係=販売・勧誘力」となりがちです。しかし、それを無理に押し通すことで、大切な人との信頼を失ってしまうことがあります。

家族や友人に紹介する際は、ビジネスとしてではなく「本当にその人にとって価値があるか?」を第一に考えることが大切です。そして、断られても感情的にならず、相手の意思を尊重しましょう。

まとめ

ネットワークビジネスは、一見すると自由で夢のあるビジネスのように見えますが、実際には多くの努力、学習、そして人間関係の調整が求められる世界です。アムウェイやニュースキンのような有名企業であっても、すべての人が成功できるわけではありません。

始める前には、法律的なリスクや金銭的な負担、人間関係への影響まで幅広く考慮し、自分に合っているかを見極めることが大切です。成功している人の背後には、長い期間と試行錯誤の積み重ねがあることを忘れないでください。

ネットワークビジネスを肯定も否定もせず、「正しく知ること」が第一歩です。本記事を通して、判断の材料となる知識や視点をお届けできていれば幸いです。

タイトルとURLをコピーしました